「男は黙って」ちゃ、わからない

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「男は黙って」っというキャッチフレーズが嫌いだ。
黙っていちゃ分からないじゃないか!

「黙っていたって「あ」「うん」の呼吸ってものがあるだろう?」

と言われたってそれは数十年肌身をあわせ、喧嘩して
そんな夫婦だけに通じる言葉。
そうかと言って、おしゃべりも困る。
無駄口オンパレード。ぬかみそも腐りそうなつまらない駄洒落はなおさら嫌だ。

我が家の食卓はにぎやか。
だんまりきめこんで食事したり、
「黙っていたって分かるだろう?」は通じない。

「言葉」は自分の心の発露。
やっぱり心を見せてほしいと思うことが多々ある。

 まっすぐ話し、まっすぐ答えが返ってくることほど心地よいものはない。
 わなにはめたり、誘導尋問よろしく「えさ」をぽんと撒いて話す人は大嫌いだ。

 いつだってすがすがしく話したい。

 そんな会話や言葉のやり取りの中に、
 そこはかとないものが忍ぶとき、
 それはずばり言ってしまうのとは違うニュアンスがある。

 「言葉」は、だから「心の発露」なのである。
  含羞(がんしゅう)をこめて言葉を忍ぶのと、言葉を「惜しむ」のとはわけが違う。

 心遣いは「思いやり」でもある。

 言葉遣いも「思いやり」があるのとないのとでは「とがり方」と「まるみ」ほどの違いがある。

 やっぱり伝えたい言葉は目を見て心より言いましょう。そして言って欲しいもの。

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by dokkkoi | 2023-05-28 12:56 | 随想 | Comments(0)

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