「男は黙って」ちゃ、わからない
2023年 05月 28日
「男は黙って」っというキャッチフレーズが嫌いだ。
黙っていちゃ分からないじゃないか!
「黙っていたって「あ」「うん」の呼吸ってものがあるだろう?」
と言われたってそれは数十年肌身をあわせ、喧嘩して
そんな夫婦だけに通じる言葉。
そうかと言って、おしゃべりも困る。
無駄口オンパレード。ぬかみそも腐りそうなつまらない駄洒落はなおさら嫌だ。
我が家の食卓はにぎやか。
だんまりきめこんで食事したり、
「黙っていたって分かるだろう?」は通じない。
「言葉」は自分の心の発露。
やっぱり心を見せてほしいと思うことが多々ある。
まっすぐ話し、まっすぐ答えが返ってくることほど心地よいものはない。
わなにはめたり、誘導尋問よろしく「えさ」をぽんと撒いて話す人は大嫌いだ。
いつだってすがすがしく話したい。
そんな会話や言葉のやり取りの中に、
そこはかとないものが忍ぶとき、
それはずばり言ってしまうのとは違うニュアンスがある。
「言葉」は、だから「心の発露」なのである。
含羞(がんしゅう)をこめて言葉を忍ぶのと、言葉を「惜しむ」のとはわけが違う。
心遣いは「思いやり」でもある。
言葉遣いも「思いやり」があるのとないのとでは「とがり方」と「まるみ」ほどの違いがある。
やっぱり伝えたい言葉は目を見て心より言いましょう。そして言って欲しいもの。
by dokkkoi
| 2023-05-28 12:56
| 随想
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